宿を運営して分かった、観光サイトに必要なこと
自分たちのサイトをつくるのは、思っていた以上に難しいことでした。私たちはトマムでWakaranai Lodgeを運営しています。そこに込めた情熱や創造性がサイトにも表れましたが、ときには事業そのものとお客様に必要な情報を切り分けるのが難しくなりました。
読みもの
北海道トマムで宿を運営し、観光事業者のサイトをつくる中で得た知識を共有します。検索のために同じ言葉を繰り返す記事ではなく、現場で本当に役立ったこと、失敗したこと、理解できたことを書きます。
自分たちのサイトをつくるのは、思っていた以上に難しいことでした。私たちはトマムでWakaranai Lodgeを運営しています。そこに込めた情熱や創造性がサイトにも表れましたが、ときには事業そのものとお客様に必要な情報を切り分けるのが難しくなりました。
私たちは、サイトをつくる側であると同時に、北海道トマムでWakaranai Lodgeを運営し、海外のお客様から届く質問に日々答える側でもあります。電車、雪、夕食、チェックイン、冬の北海道での移動など、国内のお客様には当たり前に見えることが、大きな不安になる場合があります。良い観光サイトは、予約を求める前にその不安を一つずつ減らします。
事業の最初の数年を支えたサイトを、私たちは否定しません。Wixは早くオンラインに出るための便利な選択肢です。一方、長く使ううちに料金、更新のしにくさ、デザインの制約、業務との相性が課題になることがあります。Googleがすでに理解している情報を捨てずに、サイトを作り直すことは可能です。
直接問い合わせは、目立つ赤いボタンを一つ置くだけで生まれるものではありません。サイトが必要な疑問に答え、信頼を積み重ね、さらに十数個のタブを開くより次の行動が簡単だと感じたときに生まれます。私たちはロッジ運営でも、Raven Outdoorsのサイト制作後に届く多くのリードでも、そのことを実感しています。
Wakaranai Lodgeを始めたとき、難しかったのはロゴではありませんでした。場所、できること、限られた予算、少しまとまりのない多くのアイデアを、お客様が理解できる事業に変えることでした。その経験が、私たちのブランドとウェブサイト制作の進め方を変えました。
GEO(Generative Engine Optimization、生成AI検索最適化)は、生成AIを使った検索で事業者の情報を正確に理解してもらいやすくする考え方です。特別なタグを追加すればよいという話ではありません。観光事業者にとっては、SEOと同じように、分かりやすい情報、信頼できる実績、実際のお客様の疑問に答えるページが基本になります。
観光サイトを見るとき、私たちが何度も戻る基準があります。「海外から来る友人に、このサイトをそのまま送れるだろうか?」ということです。ウェブに慣れた人でも、北海道を知っている人でもありません。夕食後にスマートフォンで旅を計画し、いくつもタブを開いていて、これ以上調べものをしたくない友人です。
検索語を変えるだけでは答えが出ない問題があります。何が必要なのかを考え直し、聞き続け、最初の「近い答え」で妥協せず、必要な人や素材にたどり着くまで調べる問題です。